無為戦争 のプレビュー

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無為戦争とは、ターン630からターン649にかけて、D海域で静かの海スーラン王国の間で行われた戦争である。この戦争の後、スーラン王国は放棄された。

無為戦争
交戦期間:ターン630 - ターン649(降伏期間突入による終戦)
主な戦地:スーラン王国及び静かの海
結果:スーラン王国が自ら降伏期間入りするも、経済制裁に耐えかねて放棄
備考:
交戦勢力
静かの海スーラン王国
艦隊戦力
静かの海
大和級巨大戦艦1
ひゅうが級護衛空母1
霞級駆逐艦(水雷型)3
霞級駆逐艦(防空型)2
零式潜水艦2
スーラン王国
金剛級戦艦1
ひゅうが級護衛空母1
霞級駆逐艦(防空型)5
メテオ潜航艇3

損害
静かの海
シュミット戦闘機9
ホーク攻撃機1

人口219,300人
経験値約25




スーラン王国
シュミット戦闘機2
ホーク攻撃機2
フォートレス爆撃機3
メテオ潜航艇1
カメレオン対獣艇1
海上採掘基地1
定置網1

人口57,200人

背景

ターン500代、静かの海定置網紛争以来、植民地の経営で平和裏に繁栄していたが、一方で新たに台頭し植民地を拡大してきたスーラン王国と、BFや寄木農園*1でたびたび利害が衝突するようになった。

ターン600代に入ると、静かの海は大和級巨大戦艦を旗艦とする機動艦隊の編成に成功、それに対するスーラン王国も金剛級戦艦、ひゅうが級護衛空母、霞級駆逐艦からなる艦隊を編成し、成熟した海軍を手にするようになっていた。

このころからD海域は活発化の様相を呈しており、あちこちで戦火が上がる中、ターン630静かの海は1対1での勝負を要求してスーラン王国に宣戦を布告した。スーラン王国側の宣伝もあり、海域全体の注目を浴びる戦いとなったが、静かの海が大勝するという大方の予想に反し、戦闘は直ちに膠着状態に入った。そして、大型艦艇の撃沈なども見られない非常に地味で暗い戦いとなった。

戦闘の経過

開戦前の戦闘

開戦に先立って、静かの海はBattleField1に駐留していた霞級駆逐艦「遠雷」でスーラン王国の定置網を攻撃、ターン629にこれを撃破した。しかし、攻撃開始から撃破までおよそ5ターンを要しており、このことは静かの海の艦隊を主体とする攻撃計画に暗雲を落としていた。

緒戦

ターン631静かの海スーラン王国に機動艦隊(シュミット4、フォートレス1、大和級1、霞級(水雷型)3、霞級(防空型)2、零式2)を送り、夜襲をかけた。なお、ひゅうが級はこのときアイギスにおける実戦演習参加のため艦隊を離れていた。スーラン王国側は霞級(防空型)でシュミットを次々と撃墜し、これに対抗。静かの海は北西部の採掘基地に駆逐艦3隻、南西部の海上防衛施設周辺に駆逐艦と大和、西部の採掘基地と南東部の定置網にそれぞれ潜水艦1隻ずつを張り付け、撃破に挑んだ。しかし多数のホークによる抵抗にあい大和は撤退、以後機動艦隊を二艦隊に分け、艦隊の撤収と派遣を繰り返しながら攻撃する事になる。

第一次逆侵攻

ターン640スーラン王国は哨戒部隊(シュミット4、ホーク4、金剛級1、ひゅうが級1、霞級(防空型)5)、開拓部隊(ホーク2、メテオ3)を派遣した。哨戒部隊は翌ターンに撤退するも、開拓部隊はメテオ1を失いながら終戦まで駐留し続けた。これに対し、静かの海はスーラン王国における戦闘を継続した。

19日の攻勢

逆侵攻を受け、ターン642静かの海は撤退していた艦やアイギスから帰還したひゅうが級を集めて第一機動艦隊(シュミット8、ホーク3、大和級1、霞級(水雷型)3、霞級(防空型)2)を編成し、これを派遣。この航空支援により、潜水艦で攻撃してきた西部の採掘基地を撃破するも、戦況を大きく動かす戦果は出せなかった。

第二次逆侵攻

ターン646スーラン王国は突如として特別攻撃部隊(シュミット3、フォートレス11、金剛級1、ひゅうが級1、霞級(防空型)5)を静かの海に派遣。これに対抗して発進したシュミット2機を霞級(防空型)が撃墜するも、シュミット1機、フォートレス3機を喪失してターン648に撤退した。

終戦

静かの海スーラン王国に駐留を続ける機動艦隊を航空支援し、第三次攻勢をかけるべく準備を進めていたターン649スーラン王国は自ら地ならしをして120万人余りを消去、開発期間に入ったことで戦闘は終了した。

経済制裁と放棄

当然ながら静かの海はこうした形での終戦を望んではいなかった。そこで、静かの海は豪華客船タイタニックを使った経済制裁をかける事を選択した。ターン651静かの海は特別攻撃(笑)隊(豪華客船タイタニック1)を派遣し、さらに軍港買収で豪華客船タイタニックを3隻建造。食料をすべて売却し、食料レートが上がりきっていたスーラン王国は大量の資金を流出させることとなり、全艦艇の破棄や軍港売却等で回復を試みるも、ターン660、ついに島の復興を断念し放棄した。

静かの海側の見解

戦略の失敗

静かの海は戦略目標に「スーラン王国に一定のダメージを与えること」、二次目標に「人口と艦艇経験値を確保すること」を据えていた。戦略目標を達成する過程で自然に二次目標が達成されると考えたためである。

緒戦における艦艇の予想以上の耐久性から、静かの海は早期に短期決戦を放棄し、長期の持久戦を画策していた。もちろんスーラン王国の財政状況が悪化していることを鑑みてである。しかし、曖昧な戦略目標から以下のような停戦の申し込みを黙殺していた。

ターン646:どらお > 難民50万人で停戦しませんか? (スーラン王国)
ターン638:どらお >(秘) 資金が限界ですヽ(´Д`;)ノ難民20万人と2兆円で降伏します。 (スーラン王国)
ターン635:dorao > 終戦の条件ってなんですか? (スーラン王国)

スーラン王国が若い島であることを考えれば難民50万人は破格の決断であったが、いつか防衛施設を撃破し100万人の難民を獲得する事を画策していた静かの海は、決して受けなかった。そこにどのようにして防衛施設を撃破し、航空優勢を確保するかの具体的計画はなく、闇雲に兵糧攻めとして資源施設を攻撃するのみであった。そして、攻撃機に経験値を与えても仕方が無いという考えのもと航空支援を怠ったため、二度の攻勢でも大型艦艇の撃沈に至ることはなく、艦艇経験値も得られなかった。

突然の地ならしによって停戦に至ったとき、不完全燃焼状態であった静かの海は、最低でも「スーラン王国に一定のダメージを与えること」という戦略目標を達成するために経済制裁という手段を取らざるを得なくなった。戦後役に立つ人口や経験値を得ることもなく、である。

戦術研究メモ

  • 緒戦においてスーラン王国は霞級(防空型)の威力を過信していたと思われ、霞級(防空型)を5隻まで増備し、航空機をほとんど上げていなかった。こうした状況においてもシュミットは大きく行動力を奪われるが、ホークならばある程度行動できる場合がある。
  • ひゅうが級は、対艦に専念出来る限り大和級よりも大きな火力を持つ。一見当然のことであるが、防空と艦隊防衛がなされている限りひゅうが級は大和級を必ず撃破できるのである。そして、軍港と防衛施設が適当に離されているとき、航空支援による飽和が無ければ大和級は軍港すらも撃破する事が出来ない。しかし大和級は、逆に的の多い陸上では飽和攻撃によって必ず都市や施設を爆撃する事ができるうえ、陸上防衛施設は自らを防衛できない。従って、大和級は対艦ユニットより対地ユニットとして用いるほうが有効な場合が多い。
  • 防衛施設が健在な島に対し防衛無効の霞級(水雷型)で攻撃する事は有効であるように思われるが、実際には火力不足のため複数艦で行動しなければならない場合がほとんどである。
  • この戦いにおいて、静かの海は2隻の潜水艦をそれぞれ単艦で採掘基地と定置網に突撃させたが、単独での撃破には至らなかった。潜水艦は高い攻撃力を持っているが、軍港に守られる限り容易くユニットを落とすことはできず、足が遅く射程が短いため潜水艦同士の相互支援も難しい。潜水艦を主体とする攻撃には工夫が必要である。

箱庭戦史 navy04 D海域の戦争


 

*1 開発直後に放棄されたと思われ、資金繰りが続いていた