note/極東の敗戦国 のバックアップソース(No.10)

スパム対策のため、コメント欄を削除しました by拓郎

ここでは、今まであった戦争をある一人の潜水艦ランドグリーズ艦長から見た視点でお送りします。~
*対風林火山 [#l059aeda]
**対88 [#de1922cd]
戦争開始直後、俺たちは戦場に向かって突入した。~

初めての本格的戦争、俺にとっては初陣だ。~
潜水艦隊本部からの指令によると、目的地は88島らしい。~

まったく結構な遠出だ。~
航海長によると、目的地までは2週間だと。~

航海1週間目。~
何も起こらない、これから戦場に行くからか、乗員の顔は緊張でガチガチになっている。~
「副長、このガチガチどうにかならないのか?」~
俺は副長に聞いた。~

「これはしょうがないのでは、反対に余裕たっぷりな表情でも困りますし」~
まぁ、それはそうなんだがな……~


航海2週間目、俺たちは88島近海に来た、まず潜望鏡を上げる、通信アンテナも同時に上げる。~
遠く向こうに敵都市の明かりが照らされてる。~

潜水艦隊本部から、「軍港ヲ攻撃セヨ」との指令が下る。~
俺たちは近くの軍港に向かって、静寂航行する。~

敵艦隊には対潜駆逐艦は居ないと言う情報が入っていた。~
さらに対潜哨戒機も出せるレベルではないらしい、これは嬉しい、潜水艦の天敵が居ないのだから。~

魚雷発射圏まで来た、向こうは止まっている、こちらも止まっている。~
この状況で魚雷を外すなんてしたら、俺は死んじまう。~
「1から4番魚雷発射管開け!」~
俺は命じた。~
「発射管開けました。」~
俺はもう一度だけ、魚雷の確認をする。~
問題ない~
「魚雷発射!」~
1から4番の魚雷が突っ込んでいく。~
対潜駆逐艦が居ないので、堂々と潜望鏡を上げることが出来る。~

「弾着です!」~
軍港に4発の水柱が上がった、全弾命中、敵の軍港は火を噴いている。~
乗員の顔を見ると、皆笑っている。~
「よし、次の目標行くぞ!」~
俺たちの戦争は始まったばかり。

#comment(below)