note/ガルバニア民主主義国 のバックアップ(No.2)


とあるガルバニア海軍高官の手記

T1799
突如として激しい地震に襲われた、何だというのだろうか。

幸いにも大きな怪我は負っていないが辺りはすさまじいことになっている。

私が座っていた椅子は吹き飛び、本棚はすべての本を吐き出しその本の上で横たわっている。

机は相当な重さがあるというのに大きく動き、その上においってあったパソコンは床に落ち、先ほどまで映していた新型艦の設計図は黒い画面の闇に吸い込まれたようだった。

私は恐る恐る立ち上がり、見晴らしのよい海軍本部24階の私の部屋の窓から外を覗いてみた。

目の前の幹線道路ではいたるところで車同士の事故が発生し、あちこちで火が燃え上がっている。

道路を挟んだ、向かい側にある建物はもう建物と呼べるかはわからないが、ビルは真ん中から無残にもポッキリと折れ、そのビルの下敷きになった建物からは火の手が上がっている。

今日は眠れそうにもないな、これから軍と政府の合同会議が開かれるだろう。やりきれない思いで私はぐちゃぐちゃになった自室から這い出すように部屋を後にした。

     T1800
ありえないことが起こった、今我々はまったく知らない別海域にいるという。

もともと我々は「勇将の海」と呼ばれる海域に存在していたが、何らかの理由でこの不明海域に移動したようだ。

私はこの海域を、無論心の中でだが「群雄の海」と呼んでいた、その海域から我が島に向けて秘匿通信が飛んできた。
    

傾国まいです。
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