植民地化の意義と方法論 のバックアップ(No.2)


ルール ~v02

植民地の意義と方法についていろいろ書く。

序論「箱庭諸島における軍事力と経済力の関係」


箱庭諸島海戦とは「戦争」をするゲームである。
故に、戦争好きなプレイヤーが多数集まるはずであるが、負ける戦争が好きな者はあまり居ないだろう。
誰もが勝ちたいと思って戦争をしている。
その戦争の勝敗を決めるのは技術、そしてなにより戦力である。

艦艇保有数に制限が無くなったhako.joying.netでは維持費が財政を破綻させぬ限りどこまでも軍備を拡大できる。
つまり、軍事力は経済力に比例するのである。

1章「収入に関する検証」

さて、序論で軍事力は経済力に比例すると書いた。
そこで、具体的に箱庭諸島で収支を黒字に変える方法を一つ一つ検証していく。


工場、農場

さて、まずは箱庭諸島で一番基本的な施設である農場と工場で得られる収入について考える。
島の人口を工場、農場で働かせ、人口1000人につき1億円相当の収入を毎ターン得ることができる。
歴史上最も人口を増やした国家は、旧バージョンのホーエンツォレルン朝ドイツ帝国の610万人と推定されるが、これは土地面積が12500だった頃の物であるため、8000までしか増やせない現設定では600万人×2/3=400万人が限界かと思われる。
これを全員働かせたと仮定すると、得られる最高収入は4000億相当、クリスタルを活用すると4000×3.75=15000億までになる。

資金繰り

1ターンを無駄に過ごす代わりに2000億を得る。
4ターンに1回入れるなどうまく活用すれば微妙に収入が上がるが、戦時にはあまり利用できないであろう。

林業

非常に地味だが使える気がしないでもない。
1HEXにつき100本ずつ増え、100本の価格が30億円なので毎ターン30億円ずつ稼ぐことになる。
そのほかにも火災防止などの利点があるため、諸々込みではすべてを都市にするよりも有効だろう。
しかし、面積という制限がある。

貿易

豪華客船タイタニックで貿易をして利益を得る。
具体的に考えてみよう。
貿易レートで最も低い額が5億、高い額が20億、一隻が取り扱える食料が最高90万トン、維持費が1隻につき40億円相当。
食料を調達する客船と売却する客船を2隻1組にして考えると、
(食料売却)-(食料調達)-維持費*2=2隻で得られる収入

(20×90)-(5×90)-43×2=1264,
1264億円が得られる収入だと分かる。

漁船

怪獣に対するダメージ1につき100万トン=1000億円である。
人為的にやろうと思うと怪獣派遣を使うしかないが、90式は体力4なので10000-4000+5000=1000億の赤字。
つまり、自然に出てくる怪獣から恵みを得ることにしか使えず、しかも1000億程度しか入らないためあまり使えない。

鉱床

鉱床の横に採掘基地を建造して得られる収入。
多少の誤差はあるが、筆者の経験上1カ所で平均して得られる額は500億である。
500-維持費60億円相当=440億円の利益が得られる。


さて、ここまで検証して気づいたことは無いだろうか?
「鉱床」と「貿易」以外は全て制限があるか、使いにくいのである。

2章「植民地の意義と可能性」

さて、鉱床と貿易について掘り下げて考えてみよう。
鉱床と貿易に関して、自島という範囲で考えてみると、他の収入源と同様制限はある。
海底鉱床は一つの島につき4カ所まで。440×4=2200億円
貿易に関しては客船は軍港の数×3倍が保有制限であるため、仮に8000万坪を全て軍港にしても240隻、現実的に見ると戦闘用艦艇との兼ね合いもあってせいぜい20隻前後が限界だろう。
20×1264/2=12640億円

しかし、これに「他島」という範囲も加えると一気に制限が無くなる。
まず、hako.joying.netで1海域に存在できる島はだいたい100島なので、鉱床は400個存在する。
全部占領したと仮定すると400×440=220000億円が最大値である。
また、海外に軍港を建造することを考えれば客船はいくらでも保有できるため、実質こちらは無限大である。
つまり、植民地を建設することによって収入は無限大に増やしていくことができるのだ

3章「植民地を建設せよ」

さて、ここまでの内容を整理する。
「軍事力は経済力があればいくらでも持てる」「経済力は植民地を作ればいくらでも持てる」=「軍事力は植民地を作ればいくらでも拡大できる」
という構図になっているのが分かるだろう。
では、実際に植民地建設の方法を考える。
いくつかの方法があるが、大別すれば「保護」と「占領」に分けられる。


保護

相手の国の安全保障を行う代わりにいくつかの鉱床を貰う方法である。
鉱床の維持は比較的に楽で、鉱床の収入がそのまま手にはいると思われるが、軍港の建造などには相手国との協議が必要。
また、得た鉱床で強大な軍事力をもっておけば、その抑止力で保護した国に攻撃を仕掛けようとする国は減るだろう。
反逆の可能性を別にすれば安定した方法である。

占領

相手国の海軍を壊滅させた後、軍事基地を建設し鉱床を採掘する方法である。
常に相手国からの攻撃を考えねばならず、維持に多額の費用がかかるが、鉱床は全て手にいれることができ、軍港の建造も基本的に自由。
しかし、最悪の事態である「島の放棄」に対する想定も必要なため、うまく経営するのはとても難しい。
その過程で相手国の海軍を壊滅させるため、海軍の戦力を高めることが可能だが、反感を買いやすい一面もある。
非常にリスキーな方法とも言える。


どちらを選択するかは自由だが、結局のところ相手に戦争で勝つ/戦ったら負けると思わせることが必要である。
つまり、軍備の拡大と艦隊運用の上手さが重要で、ここはプレイヤーの腕次第だろう。
後は軍事基地の建設を行うだけだが、破壊されにくい構造が望ましい。
軍港と海上防衛施設は1HEXずつ間隔を置き、戦艦の絨毯爆撃に備える。
また、挟撃を避けるために島の隅の方へ建設する。
このように、持続可能で経済効率のよい基地建設を行わないと、最終的に植民地から得られる収入が赤字になる危険性も十分ある。

最終章「植民地を維持せよ」

最終章では、植民地の維持についてまとめていく。
植民地維持に関して、相手国の抵抗は効率のいい基地建設を若干の戦力を投入することで対処が出来るが、「島の放棄」に関してはどうしようもない。
相手のやる気を削がずに経営を行わなければならないのだ。
やる気が元々ありそうなプレイヤーを植民地先にするのは当然である。

ここからは個人的な見解になるが、やる気は、国土が灰になったり、海軍が壊滅したりすると削がれてしまう。
また、勝てるか勝てないかギリギリのラインの時はそれこそ毎ターン見る位のやる気である。
ここから、生殺しにするのが一番だと考える。
相手の国土を完全に灰にするのではなく、一部を灰にするだけ。
海軍を壊滅させるのではなく、守備隊で十分対処できる量に減らしておくだけ。
国土が一部灰にされたら、自分は報復に2、3の爆撃機で攻撃したいと思う。
海軍が若干残っていれば、自分はそれをつかって守備隊を粉砕する方法を模索する。

なんにせよ、植民地先のプレイヤーを十分に分析し、最も有効な方法を考えていかねばならない。

あとがき

このページがあなたの役に立ちますように。
全体的に偉そうだったり読みにくかったりすみません><
間違いがあったらノートに記述して訂正してください。


著作:ボーア人@トランスヴァール共和国