設定の議事心得とマナー

はじめに

3人集えば文殊の知恵とは言いますが、ものの考え方、議論の進め方は三者三様です。
そこで、我々設定・議事担当の管理人は、設定会議を行う際に、以下の「5つの議事心得」「5つの議事マナー」を用意しました。
上記の考えを念頭に、議事を進め、設定方針にもとづいた結論を、より正確に早く導き出せる様、努めてまいります。

「5つの議事心得」は、はじめての方に理解してもらいやすい様、例などを用いたくだけた書き方をしています。
しかし、普通のプレイヤの気持ちでいると、錯誤しやすいと富嶽が思っている事なども含まれています。
簡単にいえば、何事も「このくらいの気持ちで原点に立ち返ってやる必要がありますよ。」という事です。

「5つの議事マナー」は、無為な議論を抑制し、効率的な議事が行うためのものとして、大切と考え用意しています。
重要決定を握る設定議事参加メンバーのマナーとして、押さえておくべきルールとします。

  • 「5つの議事心得」
    • 1.自分は「憎まれ役」だという事を心がける。
    • 2.設定・議事に応募した動機を捨てる。
    • 3.己の思いつきが要望に合致しているかどうかを注意する。
    • 4.結論よりも、話の筋やデータを尊重する。
    • 5.要望はあくまでヒントとして利用する。
  • 「5つの議事マナー」
    • 1.斜め読み厳禁。
    • 2.返事の無い返事厳禁。
    • 3.書くよりまず読む。わからなければ10回読む。
    • 4.議論のマナー4.常に根本に立ち返る。
    • 5.議論のマナー5.揚げ足を取らない。つくろわない。

自分は「憎まれ役」だという事を心がける。

議事は、すべては要望が出発点ですが、要望に注目する本当の理由は、別にあります。
初心者の考え方、声なき声、問題点、そういうヒントを抽出するためです。

ところで、人は誰しも、自分が、注目や共鳴をされたい、という気持ちがあります。
「自分は設定議事に携わっている」と喧伝し、皆から注目を集めて話を聞いてみよう。
もし、こういう事をしたくなったら、大きな落とし穴にはまろうとしている自分を戒めてください。

なぜなら、そこにコアユーザが集まるからです。
その場で物わかりの良い自分が、いつしか、コアユーザ中心の目線で考える様になっているからです。

あなたは、コアユーザの代弁者として、コアユーザによって、設定・議事に指名されたのではありません。
サイト運営者の富嶽太郎の頭脳として、富嶽太郎によって、設定・議事に委託されたのです。
この事を、常に忘れないで、あなたは自分の脳を動かしてください。

設定・議事に応募した動機を捨てる。

こんな設定になれば。こんなゲームになれば。という理想があって応募したと思います。
たとえば花が好きで、特に青いラベンダーが好きで、一面真っ青な花畑を夢見て応募したとします。
いざ業務が始まり、ラベンダーの話を出した瞬間、あなたの苦痛に満ちた日々が始まるのです。

富嶽太郎があなた達に委託したのは、花の世話が好きそうだから。という理由だけなのです。
もし、方針に照らして、「黄色のチューリップを植えよ。」という結論に達した場合、
あなたは、現在あるラベンダーをすべて引っこぬき、チューリップを植えて育てないといけないのです。

まず、己を捨てて、己があたためてきた、すべての世界と理想とをいったんすべて捨ててください。
その上で、「少なくとも自分は設定に関わるのが好きだから。」これだけをよりどころに頑張って下さい。
もちろん、富嶽太郎も、ずっとそうして、捨てながらやっています。

花畑の色は、あなたの頭の中にあるのではなく、これから全員で考えていくのです。

己の思いつきが要望に合致しているかどうかを注意する。

要望を見るうちに、新しいアイディアというのがパッと浮かびます。
アイディア力こそが設定・議事に最も必要な才能です。ところが、これが甘く危険な罠なのです。

http://hakojoy.net/~bbs/cgi/phpbb/viewtopic.php?f=34&t=385#p2444
これが最も良くない例です。議長の巧妙な語り口で、要望の趣旨とは別の話が展開されています。
この例では”機雷の威力を海軍の耐久力依存にする”という議長のアイデアを検討することが議論の中心となってしまっています。
「威力を海軍の耐久力依存にするかどうか」ではなく、「アイディアが要望解決につながるか」を検討しましょう。

指摘されていないアイディアは良いのですが、要望の趣旨と関係がないのは駄目です。
「塩分を控えるべき」との要望案に、パッとわき出た「エクレアを食べたい」という己の考えが結びつくと、
チョコレートは体に良いか、クリームはカスタードが多めか少なめか、という検討が始まってしまいます。
チョコレートやクリームの事ではなく、「塩分が過剰なのか」「エクレアを食べると緩和するか」を検討すべきです。

結論よりも、話の筋やデータを尊重する。

4人でレストランにいる時、「甘いものが注文しよう」となり、「エクレア」か「甘酒」か「かき氷」がありました。
あなたなら、今、お腹がすいているか。寒いのか。喉が渇いているか。を、考えるかもしれません。
ですが、それを発言した瞬間、自分達が恐るべき運命へと足を踏み出した事に、気づくべきなのです。

まず、自分の事情は完全に捨て、頭を真っ白にしましょう。
次に、「結論」を想像しないで、「考え方」が正しいかどうかを根本からたどって議論すべきです。
また、「~は食えない」等といった、噂や偏見、好き嫌いを捨て、「データでの実証」を心がけてください。
データ考察の際、数値平均だけでなく、もととなる事情や例外についても着目しましょう。
特に、「自分なら~」という言い方は、場を白けさせます。あなたのための設定を議論していないのです。

脳は4つでも口が1つなのです。4人が、それぞれの事情を捨てきれずに、意見調整してしまうと、
結局、甘酒シロップのエクレアが乗った温かいかき氷を、注文する事で合意に達してしまいます。
これは、新しくサイトに訪れる人たちには、理解されず、拷問を与えるに等しいのです。

要望はあくまでヒントとして利用する。

http://hakojoy.net/~bbs/cgi/phpbb/viewtopic.php?f=35&t=290
上記は、出された要望を満たすために、議長が親身に働きかけている、代表的な例です。
この姿勢に思いやりを感じるあなたは、今後、設定を台無しにする素質を秘めています。

普通、「原因」があって、対応策の「要望案」が出ますが、「要望案」は要望者の「好み」で決まります。
「好み」は十人十色で、順に果たし続けると、最後には、消化不良な設定が出来上がります。
そこで、「好み」は嗜好のサンプリングとし、「原因」の抽出と「不備」の除去を考えます。
すなわち、「要望案通りに果たす」のではなく、我々が対応策たる「要望案」を創り直すのです。

上の議案では、「軍艦が浅瀬で低確率で座礁する」という案を通すことが議論の目的となっていて、
「浅瀬の意味が薄れている」指摘の是非と解決法を選ぶ事が議論の主題となっていないのです。
ただし、一度議決した議案は実行してみる事も大切です。良くも悪くも、我々の教訓となるからです。

承認状況

(○:承認 ×:否認 -:未返答)

担当者名富嶽太郎ハンス・
トリティン
総統まい承認日
承認状況10/09/13

運営方針
運営について
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